ビール類出荷、最低更新=値上げ影響は下期以降―17年上期
- 企業・経済
- 2017年7月13日
ビール大手5社が12日発表した2017年上半期(1~6月)のビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)の出荷量は、前年同期比1.3%減の1億9025万ケース(1ケース=大瓶20本換算)となり、5年連続で過去最低を更新した。少子高齢化や缶酎ハイ人気などで、落ち込みに歯止めがかからない。
過度な安売りを禁止する改正酒税法の施行などを受けて、6月1日に大部分の商品が値上がりした。5月の駆け込み需要と6月の買い控えはほぼ同量で、影響は限定的だったとみられる。ただ「影響が出るのはこれから」(大手メーカー)と、値上げが下期のマイナス要因になるとの見方は多い。
ビール類は3種類すべてがマイナス。新商品の投入があった前年同期の反動でビールは1.4%、発泡酒は2.4%、第三のビールは0.7%それぞれ減少した。
メーカー別シェアは、アサヒビールが39.5%、キリンビールが31.7%、サントリービールが15.9%、サッポロビールが11.9%、オリオンビールが0.9%。
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