市の元総務部長、職員採用試験の集団討論テーマを受験者に漏らす
2020年に行われた福岡県行橋市の職員採用試験の内容を事前に受験者に漏らしたとして、県警が4月、同市の元総務部長の男(60歳代)を地方公務員法違反(受験の阻害及び情報提供の禁止)の疑いで福岡地検小倉支部に書類送検していたことが、捜査関係者への取材で分かった。元総務部長は16日付で略式起訴された。
捜査関係者によると、元総務部長は20年10月頃、職員採用試験に合格させる目的で、同年に行われた2次試験の集団討論に関するテーマを、面識があった受験者1人に漏らした疑い。容疑を認めているという。受験者は合格した。元総務部長は定年退職している。
市によると、20年度の職員採用試験は129人が受験し、最終的に22人が合格した。工藤政宏市長は「市民に多大な心配をかけ、心からおわびする。職員採用試験については、職員一丸となって継続的な改善・改革を進める」とのコメントを出した。
読売新聞より転用
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