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待望の黒人スーパースター候補ハンター・グリーンが「ドクター・100マイル」の衝撃デビュー


ハンター・グリーン(ロイター)© スポーツ報知/報知新聞社 ハンター・グリーン(ロイター)

「唸りを上げ、キャッチャーミットに襲いかかるような剛球」という表現が的確どうかは見方次第だが、画像でみる限り、私にはそう映る。すぐに、天才投手といわれ、「ドクターK」の異名を得たドワイト・グッデンの姿が浮かんだ。そして、通算奪三振記録を持つ「Kキング」のノーラン・ライアン。

ベースボールに熱狂の時代が戻ってくるかもしれない。「二刀流」大谷翔平の出現に続いて、日本では佐々木朗希が「完全・完璧」の世界に轟く歴史的な投球を見せ、アメリカではレッズのハンター・グリーン投手(22)の衝撃的な登場だ。

メジャーデビュー戦では92球中、100マイル超を20球投げ、ワールドチャンプのブレーブス相手に5回を4安打、3失点に抑えて勝利投手。16日のドジャース戦では6回にスタミナ切れからか、トレイ・ターナーに2ランを打たれて敗れはしたが、それでも投じた80球中39球が100マイル超。うち、101マイル超も13球記録している。いずれも、メジャー最多。MLB公式サイトによれば、記録を開始した2008年以来、トップは昨年のジェイコム・デグロム(メッツ)の33球。2位はジョーダン・ヒックス(カージナルス)の29球だった。メジャー2試合目の大幅な更新だ。

「特別な右腕」と、相手のデーブ・ロバーツ監督を始め、ジャスティン・ターナーら打席に立った選手たちは口を揃えるように「特別」であることを強調した。

高校時代から騒がれていた逸材である。投げては102マイルを計時していたばかりでなく、450フィート(約137メートル)のホームランを打つ強打の遊撃手として高い評価を得ていた。高卒で一気にスーパースターに駆け上がったNBAのレブロン・ジェームズのようになるのではないかと注目を集め、全米最大の発行部数を誇るスポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」の表紙を飾ったこともある。高校生ではブライス・ハーパー(フィリーズ)以来の“快挙”だ。

2017年のドラフトでは全体の2位指名。これは1位指名権を持っていたツインズが高額契約金を予想されるためにグリーン獲得を断念した結果だとみられ、実質1位指名といわれていた。

ルーキーリーグで二刀流としてプロキャリアをスタートしたが、そのオフに投手専念を決断。しかし、すぐに右ひじを痛め、トミー・ジョン手術。入団時の予想よりデビューが遅れたのはこのためだった。

「今後の課題は内角への速球。その制球と変化球の精度を上げること」と、本人はまだまだ成長過程にいることを強調するが、それでもゲームを支配する力を見せつけている。実際、ドジャース戦ではスライダー以外の持ち球チェンジアップを使う必要がなかった。遅れた分など、すぐに取り戻すに違いない。

この196センチ、106キロの超剛球投手の出現はメジャーにおける黒人選手の減少に歯止めをかけ、その流れを反転させる可能性がある。黒人選手の占める割合は1981年に18・7パーセントを占めていたが、昨年は7・6パーセントまで落ち込み、MLBにとって「黒人離れ」は深刻な問題として受け止められていた。実際、黒人向けベースボールアカデミーやクリニック、少年野球のサポートなど努力を続けてきた。しかし、アメリカンフットボールやバスケットボールの人気には対抗できず、優秀な人材はベースボールに集まりづらい状況が続いていた。

これを反映するように、バリー・ボンズやケン・グリフィー・ジュニアのようなスーパースターも生まれていない。そんな状況の中での「ドクター100マイル」の出現だ。投げるたびにフィーバーは広がっていくに違いない。

父親ラッセルさんからジャッキー・ロビンソンの話を聞いて育った。実家のリビングには彼の写真も飾られているという。

今季開幕ロースターでメジャー最年少投手でもあるグリーンはますます注目の的になる。

出村 義和(スポーツジャーナリスト)

スポーツ報知より転用


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