最上級サクランボ、1箱45万円 青森県開発の新品種、初競り
- 政治・経済
- 2021年6月30日
青森県が独自に開発した大粒のサクランボ品種「ジュノハート」の初競りが29日、八戸市の八戸市中央卸売市場であり、4L(横径31ミリ以上)の最上級品「青森ハートビート」の15粒入り1箱が最高値の45万円で競り落とされた。八戸中央青果の横町芳隆社長は「注目度は昨年以上。まだ全国に行き渡っていないので引き合いは当分絶えないと思う」と期待を込める。【江沢雄志】
この日、初競りに出されたのは三戸町と南部町で生産されたジュノハート26箱と青森ハートビート13箱。午前7時すぎに競りが始まると、仲買人が次々と競り落としていった。青森ハートビートを最高値で競り落とした千葉市の青果仲卸会社「長塚青果」の長塚京子さんは、「大きさや甘さに驚く人が多い。まだ知らない人も多いが、こんなサクランボがあるということを全国に紹介したい」と話した。
県では今年度から海外への試験的な輸出を予定しており、7月上旬に香港の日本食料理店と菓子店での販売が計画されている。県総合販売戦略課の担当者は「国内での評価の大きさは海外に打って出るためのPR材料になる」と語る。
自身も生産に携わる八戸農業協同組合の留目秀樹・さくらんぼ専門部長は「量は少ないが品質ではどこにも負けないものに仕上がった。一年でも早く皆さんの口に入るような生産体系を作り上げたい」と話した。
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