二階氏「独断」、反発招く=力添え、細野氏に続き小池氏も-自民
- 政治・経済
- 2019年3月6日
自民党の二階俊博幹事長が来年夏に想定される東京都知事選で小池百合子知事の再選支持を表明し、党内の反発を招いている。
二階氏は先に、無所属の細野豪志元環境相を二階派に迎え入れ、細野氏と競合する元職を抱える岸田派の反感を買ったばかり。「独断専行」とも映る二階氏の言動は、党運営に影を落としかねない状況だ。
「他に選択はあるのか。今の知事に勝てる候補者を出せるのか。勝てなきゃ意味がない」。二階氏は5日の記者会見で、前日に続き、小池氏が都知事選に立候補すれば全面的に協力する考えを示した。
自民党は2016年の都知事選で小池氏に敗れ、17年の都議選でも小池氏が当時代表だった地域政党「都民ファーストの会」に惨敗を喫した。自民党都連の小池氏に対する遺恨は根強く、開会中の都議会でも双方は激しく対立している。
二階氏の狙いについて、周辺には「早く自民党の候補者を立てろという叱咤(しった)激励」との解説もある。しかし、党内は真意を図りかねているのが実態で、波紋が広がっている。党幹部の一人はあきれ気味に「みんな怒っている」と語り、都連所属の中堅衆院議員は「100%あり得ない」と断じた。
二階氏は1月、旧民主党政権で要職を歴任した細野氏を派閥に特別会員として引き込み、将来の自民党入党を後押しする構えも見せている。細野氏の地盤の衆院静岡5区には岸田派所属の元職がおり、同派は反発しているが、意に介する様子はない。
二階氏の言動に党内には「やり過ぎだ」との声が広がりつつある。党幹部の一人はこうつぶやいた。「参院選が終われば幹事長は代えればいい」。
一言コメント
自民党をぶっ壊すのかな?
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