岩隈、8年ぶり楽天復帰濃厚!最下位から巻き返しへ元エースに白羽の矢
- スポーツ
- 2018年11月9日
米大リーグ、マリナーズを退団した岩隈久志投手(37)が、2011年まで所属した古巣楽天への復帰が濃厚になったことが8日、分かった。近鉄、楽天で107勝、大リーグでも63勝を挙げたベテラン右腕は今季限りでマ軍を退団し、日本球界復帰を模索していた。複数球団が調査を進める中、犬鷲軍団の初代エースが、8年ぶりに杜の都へ戻ってくる。
楽天の初代エースが東北で完全復活を期す。岩隈が、古巣のユニホームに袖を通す日が近づいてきた。
今季限りでマリナーズを退団した右腕に対し、水面下では楽天の他にも複数の球団が獲得に向けて調査を進めてきた。メジャー関係者によれば、米国でのプレーも視野に入れていたが、愛着のある楽天復帰の意思を固めたという。
マ軍は米国時間の9月11日(日本時間12日)に退団を発表。この一報を受けた立花球団社長は、「イーグルスの歴史をつくった素晴らしい選手の一人。日本でプレーされるというお話なら、しっかり調査させていただく。個人的には迎える準備はあると思っている」と功労者に敬意を払い、いち早く獲得に前向きな姿勢をみせていた。
井上智治オーナー代行も「個人の見解ですが、来てくれたら盛り上がる、功労者ですから。お世話になったし、出ていくときも気持ちよくいかれた。戻ってきてほしいと思います」と、球団内は歓迎ムード一色だった。
岩隈は昨年9月に右肩のクリーニング手術を受けた。今季はマイナー契約でスタートし、手術後3度目の登板となった9月(同6日)のマイナー戦では球速が88マイル(約142キロ)を計測。「やっと自分の感覚で腕を振ることができた。まだ(現役で)できると思いたい」と復活に自信をのぞかせた。
11年オフに海外フリーエージェント権を行使して米大リーグに挑戦した岩隈だが、東北への熱い思いは忘れなかった。2004年の球界再編問題時は分配ドラフトで所属していた近鉄からオリックス入りが決まっていたが、これを拒否。楽天入りを熱望し、翌05年の開幕戦では完投で球団初勝利に導いた。7年間、プレーした楽天では田中との2枚看板でチームの土台を築いた。
11年3月の東日本大震災後は、支援活動にも積極的に取り組み、メジャー移籍後も三陸鉄道(岩手県)の草野球チームのゼネラルマネジャーを務めるなど、復興に力を注いできた。昨年12月には、楽天生命パークの室内練習場で、則本とともに野球教室を開いた。
マ軍時代は14勝を挙げた13年にサイ・ヤング賞候補となり、15年にはノーヒットノーランを達成した。米国で培った7年間の投球術は、若い楽天投手陣にとっても、生きた教科書となる。
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