警察官が無断で横断歩道設置の疑い 書類送検 兵庫県警
横断歩道の道路標示や標識を無断で設置したなどとして、兵庫県警は8日、虚偽無印公文書作成、同行使などの容疑で相生署交通課の男性巡査部長(56)を書類送検し、停職1カ月の懲戒処分とした。巡査部長は「手続きが面倒だった」と話しているといい、同日付で退職した。
送検容疑は2015年7月~今年4月、県公安委員会の決裁書類を偽造して業者に工事を発注し、同署の管内9カ所で、道路標示や標識を許可なく設置した疑い。横断歩道などは都道府県の公安委が設置の可否を判断する。
県警監察官室によると、巡査部長は「前任者が退職し、1人で手続きをすることが不安で放置した」と説明。業者には設置費約170万円を支払っていなかった。無断設置したのは、道路工事や地元の要望があった適正な場所だったという。今年6月、県警交通規制課が業務指導で同署を訪れた際に発覚した。
倉野喜朗監察官室長の話 警察職員としてあるまじき行為で、調査結果に基づき厳正に処分した。
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