「だまされたふり」連携 容疑者逮捕、電話受けた男性協力
- 詐欺・悪徳商法
- 2017年8月12日
福島市で10日、50代男性が警察官などを名乗る男から不審な電話を受け、相談を受けた福島署は11日までに、詐欺未遂の疑いでいずれも住所不詳、無職の本籍福井県、容疑者の男(26)、本籍沖縄県、容疑者の男(35)を逮捕した。
同署は「なりすまし詐欺」事件として、男性に電話をかけた男など詐欺グループ中枢のメンバーの特定、摘発を進めている。
両容疑者の逮捕容疑は、ほかの男らと共謀して10日午前、男性方に「あなたのお金を調べたいので2000万円下ろして預からせてほしい。金融庁の者が受け取りに行きます」などとうその電話をかけ、現金をだまし取ろうとした疑い。
両容疑者は「なりすまし詐欺」グループのメンバーで、26歳の容疑者は現金を受け取る「受け子」役、35歳の容疑者は見張り役とみられる。
同署と県警捜査2課が10日、電話を受けた男性の協力を得て、詐欺グループの話を信じたふりをして容疑者を摘発する「だまされたふり作戦」を展開。
男性が詐欺グループから現金受け渡し場所として指定された郡山市方八町の公園周辺で現金を受け取りに来たとみられる容疑者を現行犯逮捕。公園の近くにいた容疑者も11日未明に逮捕した。同署によると、両容疑者は容疑を認めているという。
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