博多港でヒアリを数十匹確認 九州発
- 政治・経済
- 2017年7月21日
福岡市と環境省は21日、同市東区の博多港・アイランドシティ(IC)コンテナターミナル内で、特定外来生物の強毒アリ「ヒアリ」数十匹が見つかり、駆除したと発表した。ヒアリの発見は東京、愛知、大阪などに続き全国6都府県目で、九州では初めて。
市側は「ヒアリは攻撃性が強いため、仮に見つけても生きた個体を素手で触らないように」と注意喚起している。
市などによるとヒアリは21日午前10時前、ターミナルを運営する市の第三セクター・博多港ふ頭の社員が、中国・広州市の南沙港から入港した貨物船の積み荷を集約しているヤードで、コンテナ付近とアスファルトのくぼみから見つけ、殺虫剤で駆除した。
発見場所は市立こども病院から約1キロ離れたIC西側の物流エリアで、一般市民は許可なく立ち入ることができない。ヒアリに刺されたなどの被害は確認されておらず、環境省は「現段階ではヒアリが周辺に定着し、繁殖している可能性は低い」としている。市は今後もターミナル内の調査を継続し、駆除用の毒入りの餌の設置範囲を広げる。
ヒアリは南米原産で、体長2・5~6ミリの赤茶色のアリ。毒針で刺されるとやけどのような激痛が生じ、アレルギー反応で死に至ることもある。
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