70代女性が指定暴力団「住吉会」総裁らを提訴 傘下組員関与の振り込め詐欺で1千万被害 東京地裁
- 詐欺・悪徳商法
- 2017年3月3日
振り込め詐欺で現金1千万円をだまし取られたとする関東地方に住む70代の女性が、詐欺に指定暴力団住吉会系組員が関与していたとして3日、住吉会の西口茂男総裁ら最高幹部3人を含む計5人に慰謝料など計1950万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
原告側弁護団によると、この振り込め詐欺事件では、現金の受け取り役(受け子)と、受け子を仲介した住吉会系組員ら実行犯グループの一部が検挙され、有罪が確定するなどしている。弁護団は被告としてこの2人とともに、「犯行には組員が住吉会に属しているという影響力が使われた。暴対法上、代表者らの責任も問える」と判断し、西口総裁のほか、福田晴瞭前会長、関功会長ら最高幹部3人を加えた。
傘下組員による特殊詐欺事件をめぐる暴力団トップの使用者責任をめぐっては、東京地裁が昨年9月、極東会の実質的トップ、曹圭化元会長の責任を認めて損害賠償を命じた=東京高裁で係争中=ほか、別の弁護士グループも西口総裁ら住吉会最高幹部7人に損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしている。
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