<グルメンピック>通帳、シュレッダー処分 出店料詐欺容疑
- 詐欺・悪徳商法
- 2017年6月5日
「グルメンピック」と銘打ったイベントを企画した会社による出店料詐取事件で、飲食店などから金を集めた「大東物産」(東京都中野区)の社長の男性(36)が、通帳などの資料をシュレッダーにかけて処分していたことが関係者への取材で分かった。警視庁捜査2課に詐欺容疑で逮捕された自称コンサルタント業、田辺智晃容疑者(42)らの指示だったとみられる。
債権者集会の資料などによると、同社は昨年夏ごろにイベントの開催を告知し、全国の約500店から約1億3600万円を集めた。集金は田辺容疑者ら数人が取り仕切っていたという。
破産管財人などによると、今年1月にイベントの延期が決まったころ、社長の男性は田辺容疑者らの指示を受け、金の流れを示す通帳などの資料をシュレッダーで処分したという。社長は以前の毎日新聞の取材に自分が処分したことを認め、「理由は聞かなかったが、気が動転していてやってしまった」と釈明した。
同社は2月に東京地裁に破産を申請した。破産管財人が財務状況を確認しようとしたが、資料はほとんど残っていなかったという。
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