動画問題、悩む飲食業界=大戸屋は休業で再教育
和食レストラン「大戸屋ごはん処」を展開する大戸屋ホールディングス(HD)は12日、従業員の再教育のため国内店舗の約8割に当たる287店を休業した。アルバイトによる不適切な動画投稿を受け、再発防止を徹底する狙いだ。飲食業界では従業員らが撮影したいたずら動画がインターネットに投稿される事態が相次ぎ、経営者の悩みの種となっている。
股間を調理器具で隠す動画が問題となった牛丼チェーン「すき家」では、従業員に対し、インターネット交流サイト(SNS)投稿などの禁止事項を改めて徹底するよう要請。回転ずしチェーンのくらコーポレーションも「朝礼で食べ物を粗末にしないなど基本的なことを話すようにした」(広報担当)という。
大戸屋では調理場やフロアへのスマートフォンの持ち込みが原則禁止されていたにもかかわらず、ズボンを脱いでふざける様子が撮影されて拡散した。慢性的な人手不足の飲食業界では、パートやアルバイト、外国人らが労働力の中心で、教育が行き届く前に離職するケースも多い。
大戸屋HDの岩熊英一コーポレートブランド室次長は「従業員の入れ替わりもあり、一回きりの研修では不十分」と対応の難しさを語る。店のイメージ低下に直結するいたずら動画の撲滅は容易ではなく、店側には地道な再発防止策の徹底が求められる。
一言コメント
非正規が多いと、こういうリスクも大きいということか…
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