マティス氏、自ら辞任を申し出る 米軍シリア撤退に反対
- 国際
- 2018年12月22日
トランプ米大統領は20日夕、自身のツイッターに投稿し、マティス米国防長官が来年2月末に辞任することを明らかにした。複数の米メディアによると、マティス氏は同日、トランプ氏と面会して米軍のシリア撤退に反対の意向を伝えたが、トランプ氏が聞き入れなかったため、自ら辞任を申し出たという。
国際協調派のマティス氏は、トランプ氏の感情的・即興的な行動を抑える役割を担ってきた。同じ国際協調派のティラーソン前国務長官も今年3月に更迭。マティス氏が去ることで「米国第一」を掲げるトランプ政権の単独主義的な傾向に拍車がかかる恐れがある。
トランプ氏は同日夕、マティス氏の辞任を明らかにし、新規の防衛装備品の売却を始め、同盟国などから軍事負担金を米国に支払わせることに多大な尽力をしたとして、「とても感謝している!」とツイート。マティス氏の後任は「すぐに指名する」とした。
マティス氏は直後にトランプ氏に提出した辞任申し出の書簡を公表。米国は同盟国や友好国を尊重して連携を重視するべきだと強調し、「あなたは様々な課題について自分の見解を共有する国防長官を選ぶ権利を持っているため、私は辞任するべきだと考える」と指摘。トランプ氏と意見対立があったことを初めて示唆し、来年2月末に辞任する考えを示した。トランプ氏はマティス氏から書簡を受け取った後にツイートしたとみられる。
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