台湾・国民党幹部が中国へ 漁船事故「敵意のエスカレート望まず」
- 国際
- 2024年2月27日
台湾で対中融和路線をとる最大野党・国民党の夏立言副主席(副党首)が率いる代表団が26日、中国に出発した。中台間では、台湾当局の取り締まりから逃れようとした中国漁船が転覆して2人が死亡したばかり。双方の応酬が収まらない中での訪中となる。
夏氏は1週間の日程で福建省や上海を訪問する。出発前、「主に台湾のビジネス関係者や学生に支持への感謝を伝える」と台湾メディアに語った。
漁船の事故対応をめぐっては「同様の事案でも今までは解決できたのに、今できないのは両岸(中台)関係がずっと下向きだからだ」と述べ、中国と距離を置く与党・民進党を批判。中国側高官と会う予定は「ない」としつつも、「もし会えれば遺族への哀悼の意を伝えたい。(中台の)敵意がエスカレートしないよう望む」と語り、緊張の緩和に向け役割を果たしたいとの姿勢もにじませた。
朝日新聞社より転用
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