阪神・岡田監督「今が一番強いな」 自信の圧“逃”宣言「ムチ入れんでも逃げるやろ、逃げ馬は」
- スポーツ
- 2023年8月25日
阪神・岡田彰布監督(65)が24日、甲子園での指名練習後に取材に応じ、「今が一番強い」と断言、逃げ切りでのアレを宣言した。16日に優勝マジック29を点灯させてからも順調に白星を重ね、この日は広島が敗れたため23になった。25日からは東京ドームで今季12勝4敗1分けと圧倒する巨人との3連戦。8月1日から始まった夏のロードはあと1勝で過去最多の17勝となり、球団月間最多20勝も視界に入ってきた。
高校球児の熱戦が幕を閉じ、久々に甲子園に帰ってきた。「懐かしいなあ。トンボ飛んでるか?」。予想以上の勝ちっぷりに岡田監督は上機嫌だ。グラウンドではナインの動きに熱視線を送り「まだ暑いなあ」と苦笑い。練習後は噴き出る汗を袖で拭いながら、自信満々に口を開いた。
「今が一番強いな、はっきり言うて。5月より、今の方が地力が付いたというかな。選手がやるべきことをやって、役割分担とか、野手もピッチャーも」
8月は16勝4敗の快進撃。マジックを順調に減らし、首位を独走中だ。「もっと負けると思ってた」という夏の長期ロードもあと1勝で過去最多の17勝となる。5月も球団月間最多19勝を挙げているが手応えが違う。
「今の方が勝ちが安定してるやん。このパターンやったら最後、勝てるなというのがあるやんか、雰囲気が。流れはいいわな」
最近の虎は試合巧者ぶりが際立つ。先発がゲームを作り、打線は四球を交えて粘り強く得点を奪う。中継ぎ陣も盤石だ。チームの成長を実感するからこそ連勝の反動の心配もしていない。「気をつけることは別にない。それはもうみんな分かっとるからな」。選手を信頼し、チームの成熟ぶりに納得顔だ。
4連勝と勢いに乗り、25日からは巨人3連戦。今季は12勝4敗1分けとライバルを圧倒しており「そら気分は悪くはないよ。明日も楽しみやなあ」とニヤリ。試合前のメンバー交換の際、旧知の仲の原監督と談笑するのが恒例で「もう(原監督から)頑張りましょうとは言わんやろ」といたずらっぽく笑った。
長いペナントレースも残り31試合。第4コーナーを回り、いよいよ直線勝負だ。ムチを入れるのかと問われた指揮官は余裕の笑みで返した。「(ムチは)甲子園に帰ってからって言うたけどな。甲子園帰るまでにこんな勝つと思ってなかったよ。ムチを入れんでも逃げるやろ、逃げ馬は」。ついに飛び出した“アレ宣言”は自信の表れだ。大逃げのまま、馬なりで歓喜のゴールテープを駆け抜ける。
◆東京ドーム最多勝利数は9勝 阪神のシーズン東京ドーム勝利数最多は2021年の9勝。今季ここまでの勝敗成績は6勝2敗1分け。同球場では25日からの3連戦が今季最終カードとなっており、3連勝すれば21年の最多勝利数に並ぶ。
◆あと1勝で巨人戦勝ち越し 今季巨人戦は12勝4敗1分けで、あと1勝で3年連続カード勝ち越しが決定。なお、3年連続巨人戦勝ち越しは2リーグ制以降、2003~05年の1度のみ。なお、巨人戦シーズン最多勝利数は17勝で過去3度あり【1】1979年=17勝9敗、勝率.654【2】03年=17勝10敗1分け、勝率.630【3】04年=17勝10敗1分け、勝率.630。
デイリースポーツより転用
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