ロシア、25歳ウクライナ女性をスパイ容疑で拘束 最大20年の刑も
- 国際
- 2023年5月17日
ロシア連邦保安局(FSB)は16日、ウクライナ侵攻に参加したロシア軍部隊の情報を外国に提供したとして、25歳のウクライナ人女性をスパイ容疑で拘束・訴追したと発表した。ロシアのインタファクス通信によると、女性は最大20年の禁錮刑が科される可能性があるという。
FSBは、女性が「外国の情報機関の任務で、ロシア軍の軍事装備や位置に関わる情報を提供した」としている。ウクライナのキーウ州内で展開していたロシア軍の部隊の位置情報や活動を記録した機器を押収したという。複数のロシアメディアが、覆面姿のFSB職員2人に両脇を抱えられて連行される女性の映像を報じている。
ロシアの独立系メディア「メディアゾーン」などによると、女性はクリミア・タタール系ウクライナ人とみられ、ロシア占領下のウクライナ南部クリミア半島に住む病気の父を看病するために、昨年末、キーウからジョージア(グルジア)経由でロシアに入国しようとしたところ、ロシアの国境警備隊に拘束された。一時収容施設に入れられた後、FSBに再拘束されたという。
朝日新聞社より転用
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