ウクライナの民間人死者8000人超…OHCHR「氷山の一角」
- 国際
- 2023年2月22日
【ジュネーブ=森井雄一】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は21日、ロシアが昨年2月に侵略を開始したウクライナで、少なくとも8006人の民間人が死亡、1万3287人が負傷したと発表した。同事務所は「氷山の一角」としており、実際の死傷者数はさらに多いとみられる。
死傷者のうち、子供は少なくとも487人が死亡、954人が負傷した。性別が確認できた犠牲者の約6割が男性だった。9割は砲弾やミサイル、空爆などの爆発性兵器で犠牲になっており、多くは人口密集地だった。
死者数などは確認できた事例のみ集計した。同事務所は「確証のない数字」とし、露軍の侵略で壊滅状態になった後、占領されている南部マリウポリなどを中心に、さらに数千人が犠牲になっていると説明した。
フォルカー・テュルク国連人権高等弁務官は「この戦争は国連憲章と国際法に対するあからさまな侮辱であり、膨大な人的被害は今すぐ止めなければならない」との声明を発表した。
読売新聞より転用
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