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大谷翔平、MLBルール改正でどうなる 打者ではプラス要素多く、投手ではマイナス面も…担当記者が見た


米大リーグでは、今季から試合時間短縮を目指して3つの大きなルール改正がスタートする。今オフ、フリーエージェント(FA)の資格を得るエンゼルス・大谷翔平投手(28)には、どんな影響があるのだろうか。蛭間豊章記者が「占う」。

大谷翔平© スポーツ報知/報知新聞社

 マイナーリーグの実験では、平均試合時間が26分も短縮された3つのルール改正。二刀流の大谷にとって、野手としてはプラス要素が多く、投手としてはマイナスに作用する可能性が潜んでいる。

 打者としてはシフト制限が吉と出そうだ。2010年代半ばから、二塁を挟んで内野手3人が一方に守る守備シフトが急増した。スタットキャストのデータ解析によれば、昨季は左のプルヒッターがシフトを敷かれた割合は55・0%(右打者は19・6%)。メジャーを代表するスラッガーに成長した大谷は、全打席の88・3%でシフトを敷かれ、その割合はメジャー28位だった。

 米1年目の18年は46・7%、翌19年は34・2%だったが、21年に75・2%と急激に増えた。18、19年の打率2割8分5厘、2割8分6厘に対し、シフトが増えた直近2年は2割5分7厘、2割7分3厘。内野手3人が右方向に寄る守備陣形によって阻まれた打球が、シフト制限でヒットゾーンが広がることで安打となることが期待される。また、昨季までのシフトの網にかけるような内角攻めから、ボールを散らす投球が増えることが予想される。逆方向にも強い打球を打てる大谷にとってはプラスに働く可能性が高い。

 投手としてはどうか。米大リーグでは95マイル(約153キロ)以上の打球を「ハードヒット」と呼ぶが、大谷の全打球におけるハードヒット率は33・2%。投球回100イニング以上の140人中12位と低い。強い打球を打たせていないだけに、シフト制限は投球に大きな影響は少ないと思われる。

 心配は投球間隔だ。昨季、無走者時の投球間隔21秒7は先発投手ワースト2位、走者を置くと同ワースト4位の26秒9もかかった。シーズン後には「今までの間合いでは間に合わない。ピッチクロックがあるので、投球間隔をイメージしながらフォーム作りを」と対策に乗り出す考えを明かしている。短い投球間隔で本来の投球ができるかがカギになる。

 けん制とベース拡大は盗塁数アップのプラスに作用するだろう。盗塁数は21年が26で昨季が11。打者として受けるシフト禁止の恩恵も加えれば、打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーも不可能な数字ではなさそうだ。

 ◆守備シフトの制限 二塁ベースを挟み2人ずつ守らなければならず、外野の芝には入れない。また、内野手が左右を入れ替えることも禁止に。

 ◆ピッチクロック 投手は、無走者では15秒以内、走者ありでは20秒以内の投球が求められ、制限時間超えで1ボールが加えられる。また、けん制球も3度目までにアウトにしなければボークとなり、走者は自動的に進塁。一方、打者も残り8秒までにボックス内で準備を整えなければ1ストライクが加算される。

 ◆ベースの拡大 本塁を除く各ベースのサイズが15インチ(約38・1センチ)四方から18インチ(約45・72センチ)四方に拡大。盗塁成功率を高めるだけでなく、接触プレーでの負傷軽減が目的。

スポーツ報知/報知新聞社より転用


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