ウクライナ南部の死者16人 Xマス停戦なくロ軍砲撃
- 国際
- 2022年12月26日
ウクライナ東・南部ではクリスマスを迎える中、最前線の戦闘や都市部への攻撃が続いた。
南部ヘルソン州のヤヌシェビッチ知事によると、ウクライナが解放した州都ヘルソン市中心部に24日、ロシア軍が砲撃を加えるなどし、州内で少なくとも16人が死亡、64人が負傷。ゼレンスキー大統領は通信アプリで「テロにほかならず、脅迫と快楽のための殺人だ」と厳しく非難した。
死者のうち3人は救助隊員で、ヘルソン市郊外で地雷除去中に爆発に巻き込まれた。ヤヌシェビッチ氏の説明では、同市には23日もロシア軍による砲撃があり、5人が死亡した。負傷者は17人で「6歳の女児も含まれる」という。
2月に侵攻を始めたロシアのプーチン大統領は、9月に東・南部4州の「併合」を一方的に宣言した。しかし、欧米の兵器供与を受けたウクライナ軍の反転攻勢を受け、ロシア軍は11月、今回の侵攻で州都として唯一占領したヘルソン市から撤退。このところ「報復」のように同市へ攻撃を加えていた。
ヘルソン州の親ロシア派政治家トップのサリド氏は最近、「(ロシアは)ヘルソン市に戻る」「クリスマス停戦は望むべくもない」と奪還を宣言していた。
時事通信より転用
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