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アマ側が野球規則改正提案へ 競技場設定「必要」を「望ましい」に 日本ハム新球場問題で表面化


13日に行われるプロアマ合同の日本野球規則委員会で、公認野球規則が定める「競技場の設定」の記述に関し、アマ側が改正を提案する方針であることが11日、分かった。

 改正を求めるのは、本塁後方ファウルゾーンの広さに関する部分。原本である米国の公式規則「Official Baseball Rules」は「recommended」(推奨される)とあるが、日本の公認野球規則では「必要とする」となっており、原本に沿った改正を提案する。日本ハムの新球場は現行記述だと規定を満たさないが、改正されれば規定には反しないことになる。

アマ側は先月末にアマだけの規則委員会を開き、プロ側に改正を提案する方針を確認した。箇所は公認野球規則2・01「競技場の設定」。本塁後方ファウルゾーンは60フィート(18・288メートル)以上を「必要とする」と定めるが、原本である米国の公式規則は「推奨する」を意味する「recommended」となっている。必ずしも60フィート以上を求めておらず、実際、米国の球場は60フィート未満が大半だ。

アマ側が改正を求める背景には、日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」の問題によって、日米の記述の違いが表面化したことがある。当該ファウルゾーンが約15メートルしかないことが11月の実行委員会で協議され、その後の12球団代表者会議で来オフ以降に改修する案が提示された。アマ側の規則委員会関係者は「アメリカと違うのだから『望ましい』がいいのではないか」と改正案を示した。違いが明らかになった以上、看過するわけにはいかないという立場。「もともと日本の公認野球規則は、米国の規則に忠実にやろうとなっている」からだ。

日本では野球規則を巡る長い歴史がある。55年12月にプロ、アマの各代表が会合。それまで個別に定めていた規則書の合同化を決めた。58年以降は毎年、米国のルール改正を反映して、プロアマ統一のルールを定めてきた。軟式や学童野球などもあるため、日本独自の改訂も加えてきたが、「原本に忠実に」をモットーとする。

過去にも米国ルールとの違いが指摘されたことはあった。同関係者は「06、07年に原本を見直そうという話になった」と説明する。当時、米国の規則が20箇所以上、改正されたため、06年12月に米国規則委員会に日本から委員を派遣。情報を集め、07年版では広範囲にわたって改正が加えられた。序文である「はしがき」には「規則委員会はプロ・アマ合同で『原本に忠実に』のモットーを最重視しながら」07年の公認野球規則が完成したと、経緯が記されている。  

ところが、その時の改正は試合運営やプレーに関するものが主で、競技場に関する部分は見落とされたのが実情だ。なぜ、60フィート以上を「必要とする」としたのかは、編さんに関わった人たちが既に亡くなっており分かっていない。ただ、違いが明らかになったのだから「原本に忠実に」改正を提案するのは、委員会のモットーから当然と言える。  

一方で、新球場が現行の規定に反しているのは明らかだ。日本ハムが公認野球規則に沿ったオフの改修案を示したことを受け、12球団は来季の使用を認めることで一致した。仮に公認野球規則がアマ側の提案通りに改正されれば、12球団の合意はどうなるのか。プロ側の対応が注目される。  

◆公認野球規則2・01 「競技場の設定」として次の通り定めている。「本塁からバックストップまでの距離、塁線からファウルグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレイの妨げになる施設までの距離は、60フィート(18・288メートル)以上を必要とする」。  

<日本ハムの新球場問題>  

▼11月7日 実行委員会で「エスコンフィールド北海道」の本塁後方ファウルゾーンが約15メートルしかなく、公認野球規則の規定を満たさないことが協議された。  

▼11月14日 臨時12球団代表者会議で日本ハム川村球団社長兼オーナー代行が謝罪。公認野球規則の60フィートは「推奨される」であると独自解釈し建設を進めたと説明した。工事は約95%を終えており来春までの改修は現実的でないことから、23年、24年のオフに規則に従った改修を行う案を提示。12球団は、23年シーズンは現状のまま公式戦での使用を認めることで一致した。

日刊スポーツより転用

日刊スポーツ

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