フィリピン拠点に特殊詐欺35億円…電話かける「かけ子」集めた男が帰国し逮捕
フィリピンで2019年11月に特殊詐欺グループの男36人が摘発された事件で、警視庁は3日、住居、職業不詳の阿部隆行容疑者(39)を窃盗容疑で逮捕したと発表した。逮捕は2日。阿部容疑者は、だましの電話をかける「かけ子」のリクルート役だった。
発表によると、阿部容疑者は仲間と共謀し、19年11月、足立区の当時70歳代の男性宅でキャッシュカード2枚を封筒に入れさせ、別の封筒とすり替えて盗んだ疑い。男性の口座からは現金約60万円が引き出された。
グループはフィリピンの拠点から日本に詐欺の電話をかけており、警視庁は17年12月~19年11月に約2300人から計約35億円を詐取したとみている。
警視庁は阿部容疑者が2日にマニラから空路で帰国するとの情報を得て、羽田空港に到着した直後に阿部容疑者の身柄を確保した。
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