U―21日本代表メンバーに選ばれて活躍が期待されるFC東京の松木玖生© スポーツ報知/報知新聞社 U―21日本代表メンバーに選ばれて活躍が期待されるFC東京の松木玖生 U―23アジア杯は1日にウズベキスタンで開幕する。5月30日に現地入りしたU―21日本代表は3日に1次リーグのアラブ首長国連邦との初戦を迎える。2024年パリ五輪出場を目指すチームは大岩剛監督(49)の下、日本代表MF遠藤航らを擁した16年以来、3大会ぶり2度目の優勝に挑む。MF松木玖生(19)=FC東京=は大会を目前に控え、「東京五輪以上の結果を求めていかないとダメ」と語り、東京五輪世代超えを見据えた。(取材・構成=小口 瑞乃)

パリ五輪への通過点となるウズベキスタンでの過酷な戦いへ、松木は一層気を引き締める。酷暑で行われた3月のU―23ドバイ杯は優勝こそしたが、相手の足の長さや速さ、アジア特有の厳しさも肌で味わった。

「各国のレベルが高くなっている。余裕なんてないし、常にチャレンジャーとして戦う気持ちを持たないといけない」

チーム強化、24年パリ五輪予選のポット分けに関わる意味でも、今大会の重要度は大きい。東京五輪世代が出場した前回大会、日本は1次リーグ敗退。今回もU―23年代で出場する国は多いが、決勝まで進めば最大6試合。厳しい戦いを勝ち上がる覚悟だ。

「全員で先を見すぎずに戦っていけば絶対勝てると思う。日本のみんなにいい形でいい結果を届けられるようなプレーをしたい。大きな目標は優勝だけど、一戦一戦大事にしたい」

運動量や球際に手応えを得つつ、ゴール前の「アイデア」や「技術」には納得していない。ただ、先輩に助言を求めるなど、クラブでも学ぶ姿勢を見せ続けてきた。プロ入り後の変化を感じることもある。

「常に考えながらサッカーをすることは(青森山田)高校とだいぶ違う。ポジショニング、受けるところ、数的優位の作り方はあまりやってこなかったので、そこはプロに入ってすごく考えるようになった」

同じパリ世代の日本代表MF久保建英も出場した昨夏の東京五輪。日本は3位決定戦でメキシコに敗れ、メダルを逃した。当時高校生だった松木は、世界トップ級の底力に軽い衝撃を受けた。

「メンバーもすごくそろっていたし、自分も優勝できるんじゃないかなと思っていた。ただ海外との差はすごく大きいなと感じて、勝負強さだったりはまだ足りないんだと」

同時に、自身が2年後のパリ五輪でピッチに立つイメージもわいたという。

「パリ五輪も予選を勝ち抜かないといけないけど、東京五輪以上の結果を求めていかないとダメだと思う。次は優勝に向けて取り組まないといけない。メンバーに選ばれるには、自分もクラブや代表活動で結果を残す必要がある」

◆松木 玖生(まつき・くりゅう)2003年4月30日、北海道室蘭市生まれ。19歳。幼稚園年長でサッカーを始め、小学時代は室蘭大沢FCでプレー。青森山田中に進学し、3年時に主将。青森山田高では3年連続で全国高校選手権に出場。3年時は主将として4得点を挙げ、優勝に導いた。180センチ、76キロ。利き足は左。

◆U―23アジア杯 11組に分かれたアジア予選(21年)を勝ち抜いた16チームが参加。4組に分かれて1次リーグ3試合を戦い、成績上位2チームが決勝トーナメントに進出する。日本が決勝トーナメントに進出した場合、準々決勝で前回優勝国のC組・韓国と当たる可能性がある。

◆21年東京五輪サッカー男子代表 フランス、メキシコ、南アフリカと同居した1次リーグを全勝で首位突破。ニュージーランドとの準々決勝は0―0で120分の延長戦を終え、PKで4―2と競り勝った。マジョルカの日本代表MF久保建英も先発した準決勝・スペイン戦は延長後半10分に決勝点を奪われて敗戦。53年ぶりの銅メダルをかけた中2日での3位決定戦はメキシコに1―3と敗れ、4位に終わった。

中日スポーツより転用