酒気帯び運転の熊本県職員を懲戒免職 「3軒目途中から記憶ない」
熊本県は27日、酒気帯び運転で物損事故を起こしたとして、県球磨地域振興局の男性技師(26)=同県人吉市=を懲戒免職処分にした。男性技師は「(はしごした)3軒目の途中から記憶がない」などと話しているという。
県によると、男性技師は2021年12月1日午後6時半から、人吉市内の居酒屋など3軒でビール2杯、ハイボール9杯程度を飲んだ後、1人で帰宅するためマイカーを運転し、同2日午前1時すぎに道路脇の建物に衝突した。目撃者の通報で駆け付けた熊本県警に検挙された。
男性技師は当日、職場の同僚ら計8人が参加する懇親会に参加し、周囲に「代行で帰る」と説明していたという。男性の呼気からは基準値の5・6倍のアルコールが検出された。この時期は新型コロナウイルス感染拡大に伴う会食の制限などはなかった。
県の聞き取りに男性技師は「なぜ飲酒運転をしたのかわからない」としながらも「県職員として責任感、倫理観が欠如した行為をしてしまい非常に申し訳ない」と反省しているという。
男性技師は22年3月31日付で、道交法違反(酒気帯び運転)の罪で人吉簡裁から罰金50万円の略式命令を受けた。【野呂賢治】
毎日新聞より転用
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