大谷翔平が103年ぶり歴史的マウンドへ ベーブ・ルース以来となるフェンウェイでのリアル二刀流
- スポーツ
- 2022年5月5日
◆米大リーグ レッドソックス4―0エンゼルス(3日・ボストン=フェンウェイパーク)
エンゼルスの大谷翔平投手が5日(日本時間6日)の敵地でのレッドソックス戦で先発マウンドに立つ見込みであることが3日(同4日)、わかった。マドン監督が「まだ正式決定ではないが」と前置きした上でこのまま状態に問題なければ先発させる意向を示した。
21世紀の二刀流が、ベーブ・ルースも踏んだフェンウェイ・パークのマウンドに上がる次回登板への見通しが良くなった。右股関節痛を訴えていたが、2試合ぶりに先発に復帰した大谷。3日(同4日)のレッドソックス戦は「3番・DH」でフル出場して、4打数1安打と復調ぶりをアピールした。
第1打席は野手の正面を突く遊直も打球速度は111・5マイル(179キロ)を計測。鋭いスイングは健在だ。4回先頭で迎えた2打席目は、見送ればボールの外角低め85マイル(137キロ)のチェンジアップをバットの先で捉え、右手一本で中前に運んだ。2日の代打出場ではニゴロで一塁まで全力疾走できなかったが、この日は走塁も軽快。けん制での一塁帰塁の身のこなしや、続くレンドンの三ゴロで二塁に滑り込んだ動きも問題がないようだった。
2点を追う6回は2死二塁の得点機で打席に。相手ベンチは3安打無失点で60球と好投していた先発・ワカに代えて2番手左腕・ディークマンを投入した。95マイル(153キロ)のシンカーに左飛に倒れたが、相手の大谷への警戒の強さが伺えた。
試合前には、ブルペンで29球の投球練習を行い、念入りに調整した。マドン監督は「まだ正式決定ではないが、いい感触を得ている。本人によると状態は良いようだ。引き続き良好なら木曜日に投げる」と、順調ならば中7日で5日に登板すると明かした。
元祖二刀流ベーブ・ルースは投手として147試合に登板。フェンウェイ・パークでは79試合(73先発)に登板して、49勝19敗2セーブ、防御率2・05だった。最後に当地のマウンドを踏んだのは、1919年9月20日のホワイトソックス戦。先発で5回1/3を投げ、同点に追いつかれて降板した後は、左翼の守備に入り、9回一死から左翼へサヨナラ本塁打を放ち、二刀流の真骨頂のパフォーマンスをみせた。
それから、102年と228日。右股関節痛を乗り越えた大谷が、ルース以来の歴史的二刀流登板を果たす。
報知新聞社より転用
コメントする