生きている高齢者を遺体袋に入れ葬儀場に…上海市の高齢者施設がミス、批判が殺到
- 国際
- 2022年5月3日
【上海=南部さやか】中国のニュースサイト・東方網は2日、新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)が続く上海市で、市の高齢者養護施設が、存命の高齢者を遺体専用袋に入れて葬儀場に搬送しようとしたと報じた。
1日午後、施設の入り口で、葬儀場の職員が高齢者を車両に搬入する際、袋が動いていることに気付き、「生きている」と指摘する様子を撮影した動画が中国のSNSに投稿された。市民からは「殺人に等しい行為」と批判が殺到した。
この高齢者がコロナに感染していたかどうかは不明だが、その後、施設側が病院に搬送し、命に別条はないという。市当局は2日に調査チームを設置し、市幹部や施設代表者ら5人の免職などの処分を発表した。
市によると、感染による死者は都市封鎖後、計454人に上り、大半が高齢者という。3月末には別の高齢者施設で感染が広がり、複数の患者が死亡した、との米紙報道もあった。
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