鳥取県警本部

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階級が上の警察官の交通違反を見逃したとして鳥取県警は28日、警察署の40代男性巡査長を減給10分の1(6カ月)、切符処理を免れた県警本部の50代男性警視を戒告の懲戒処分にしたと発表した。県警は同日、犯人隠避の疑いで巡査長を書類送検した。

県警によると巡査長は3月15日、鳥取市内の路上で交通取り締まり中に、警視が道交法違反(通行禁止、右折禁止)したのを発見。声をかけたが、交通反則切符の処理を行わないまま立ち去らせたとしている。

警視は勤務時間外で、同日夕に警視が直属の上司に申告し発覚した。巡査長と警視は顔を知っている程度の関係だという。警視は見逃すよう働き掛けていないとしている。

事件が発生した時間帯や場所などの詳細は、個人の特定につながるなどとして明らかにしない。

2人は行為を認めており、県警の調べに対し巡査長は「顔を知っていて処理するのが気まずかった」とし、警視は「大変申し訳ない」と話したという。

巡査長と二人一組で取り締まりの現場にいた巡査1人は所属長訓戒とした。

笠田孝二首席監察官は「言語道断で誠に遺憾。再発防止に努める」と謝罪した。