平野美宇 美誠に勝った木原に完勝V「所属が変わって結果出せた」
- スポーツ
- 2022年4月11日
「卓球・アジア大会代表選考会」(10日、赤羽体育館)
女子決勝が行われ、東京五輪代表の平野美宇(21)=木下グループ=が、木原美悠(17)=エリートアカデミー=に4-0でストレート勝ちして優勝した。男子決勝は、リオデジャネイロ五輪代表の吉村真晴(28)=愛知ダイハツ=が、全日本王者の戸上隼輔(20)=明大=を4-3で下して制覇。平野と吉村は9月の杭州アジア大会シングルス代表に決まった。
平野がハイレベルな選考会を制した。1次リーグを3戦全勝で突破し、決勝は伊藤美誠(スターツ)を破った木原と激突。1月の全日本選手権で敗れている17歳に対し、自分のペースを崩さず得点を重ねての完勝劇で頂点に立った。「厳しい戦いの中で優勝できて、すごくうれしい」。久々の笑顔がはじけた。
今月、16年7月から所属していた日本生命を離れた。東京近郊で活動することが多いため、神奈川に拠点を置く木下グループに移籍。新天地で大きな支えとなったのが旧知の師の存在だ。今大会、中学から高校まで過ごしたエリートアカデミー時代に薫陶を受けた中沢鋭コーチがベンチについた。所属の監督に就任した恩師と久々の再タッグで、持ち味の高速攻撃と守備のバランスがかみ合った。
「所属が変わって(練習期間が)2週間で結果が出せてうれしい。すごく自信につながる。全部が力になった」。アジア大会代表も決め、パリ五輪代表争いでも先行するチャンスを得た。復調気配の21歳が再び存在感を増していく。
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