大学や短大などを卒業していたのに、最終学歴を「高卒」と偽っていたとして、埼玉県川口市は27日、職員4人を停職1か月の懲戒処分にしたと発表した。

4人は1990~95年度の入庁で、受験資格が「大学・短大卒者を除く」などと規定されていた現業職。4人とも高卒者として採用されたが、実際には大卒、短大卒が各1人、短大扱いの専門学校卒が2人だった。

匿名の告発を受けて市が調査したところ、4人が自ら申し出た。うち3人は「安定した仕事に就きたかった」などと説明しており、もう1人は出席日数不足で専門学校を卒業できていないと思い込んでいたという。

自治体の採用試験で学歴を低く偽る「逆学歴詐称」は県外でもあり、懲戒免職となった事例もある。川口市は、96年度採用から現業職を学歴不問としたことや、4人が仕事を真面目に続けてきたことなどを考慮し、停職1か月が適当と判断した。

読売新聞より転用