自衛官が自衛隊の備品を転売し懲戒免職処分
陸上自衛隊小郡駐屯地は、西部方面後方支援隊に所属する30代の男性三等陸曹が車両整備に使う工具を盗み転売していたとして、懲戒免職処分にしたと発表しました。
小郡駐屯地によりますと、処分された三等陸曹の男性は、2016年から約2年間で19回、車両の整備に使用するスパナや洗車機、発電機などを盗み転売していたということです。
三等陸曹は車両の整備のほか、工具の管理も担当しており、発覚が遅れましたが、「処分を受けないで退職しようとしている」と匿名の公益通報が入り、事案が明らかになりました。
発覚後、警務隊による調査が行われ、三等陸曹は書類送検されましたが、去年3月、不起訴処分となっています。
また事案を把握していながら報告を怠ったなどとして、上司の自衛官2人にも30日付で停職や減給処分となっています。
所属する第103施設直接支援大隊長の中村博之三等陸佐は「誠に遺憾、今後はこれまで以上に自衛官・社会人として必要なモラルや規律心などについて指導を徹底し、再発防止に全力で取り組みたい」とコメントしています。
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