公開前から年内チケット完売 イスラエルでも大人気、草間彌生展
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- 2021年11月11日
中東イスラエルのテルアビブ美術館で日本を代表する前衛芸術家、草間彌生さん(92)の「回顧展」が始まる。イスラエルで草間さんの大規模な展覧会が開かれるのは初めて。草間さんの人気は高く、公開前からすでに年内のチケットが完売しているという。
草間さんは、「水玉の女王」として世界でも人気を集めている。今月15日からの公開に先立ち、先月31日、メディア向けに展示が公開された。
草間さんの幼少期からニューヨーク、日本での活動と時系列に沿い、200点以上の絵画や立体作品などを集めた。鏡張りの部屋に黄色い水玉模様のカボチャが敷き詰められたインスタレーションなどもある。草間さんはいまも制作を続けており、数カ月前に完成した新作絵画も展示する。
テルアビブ美術館のタニア・コーヘン・ウツィエリ館長は、「80歳を超えても異なる素材やメディアで制作を続けているのは、驚くべきこと。彼女の展覧会を開けることはとても光栄だ」と会見で話した。
原爆を描いた1950年代の絵画も展示している。担当したキュレーターのシャハル・モルホさんは「草間は、アートを通じて反戦や平和のメッセージも伝えてきた。ここイスラエルで展示することは、強いメッセージになると思う」と話す。会期は来年4月23日まで。
朝日新聞社より転用
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