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“ゴッホ”とだけ書かれたTシャツにSNS騒然、インパクト大の展覧会グッズが「美術に興味を持つきっかけに」


東京都美術館で現在、「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」が開催中だ。ゴッホの作品展はこれまで幾度となく日本で行われてきたが、今回は作品だけではなく、そのグッズもSNSで大きな反響を集めている。「ゴッホ」とだけ書かれたTシャツや、サンリオの人気キャラクター・シナモロールとのコラボアイテムなど、ラインアップにはひとクセあるものばかりが並ぶ。なぜこういったグッズを制作しようと思ったのか、ゴッホの色あせない魅力はどのようなところにあるのか、担当者に話を聞いた。

■奇想天外なアイテムがラインアップ 「グッズを通じてゴッホに興味を持ってもらえたら…」

今回のゴッホ展で販売されているグッズに対しては、SNS上でもさまざまな反響が寄せられている。胸元に「ゴッホ」とだけ書かれているTシャツの画像を投稿したツイートには、そのあまりのインパクトに6.9万件を超えるいいねが集まった。

グッズを見てみると、「ゴッホTシャツ」以外にも、シナモロールとコラボしたキーホルダーやぬいぐるみ、ゴッホが描いた「糸杉」や「イエローハウス」の形をしたクッション、「ひまわり」があしらわれた缶に入っているお洒落すぎる低糖質スイーツ、さらにはトートバッグやショッパー、文房具にタオルハンカチなど、奇想天外なアイテムの数々がラインアップされている。

これらのグッズは度々SNSで話題にのぼっていて、「実際にはゴッホ展に来場されていない方々にも多くの興味を持っていただけて嬉しいです」とグッズを企画したTBSグロウディアの木村光栄氏は喜びの声をあげる。

「特に、アーティストのニシクボサユリさんのデザインによる『ゴッホ』と描かれたTシャツは、開幕直後にゴッホ展のアンバサダー・浜辺美波さんが同デザインのパーカーをSNSに上げていただいて話題になりました。その後、開幕から1ヵ月近く経過したところで、これほどの反響が寄せられるとは思ってもいませんでした(笑)」

今回のグッズに関しては、キャラクターが好きな人やサブカル層を意識して企画をしたとのこと。そこには、グッズを通じてゴッホに興味を持ってもらうきっかけになればという想いがあったという。

「ゴッホの作品が使用されたグッズは平面的なものが多いので、立体を制作してみたいと考えました。『糸杉』と『黄色い家』が象徴的なモチーフだと思い、この2点を立体にして、最初は小さなぬいぐるみキーホルダーを作っていたのですが、気づくとどんどんサイズが大きくなってしまって…。最終的にはクッションになっていました。『美術館から持って帰れるのか?』『この家は売れるのか?』と実は心配していたくらいなんです(笑)」(木村光栄氏)

■実際にゴッホが描いた作品と出会える 「本物の持つ力や息づかいを体感してほしい」

特設ショップには3Dプリンターで作られたゴッホの絵のレプリカも販売されていて、この作品には触れることもできる。ゴッホは絵の具をふんだんに使った技法で絵を描いている。だからこそ、“直接触れられる”ことは、ゴッホの作品を体感するうえでは間違いなく大きなポイントになる。

インパクトのあるグッズによって目を引くだけではなく、それらを通してゴッホの作品はもちろん、ゴッホ自身の魅力もとてもよく伝えられていることが、今回の展覧会がさまざまな話題を集めている一因であるといえるだろう。

ゴッホの展覧会はこれまでにも何度も日本で開催されてきたが、未だに多くの人たちの心をつかんで離さない。「ゴッホはよく知られている人物だからこそ、本物の絵を見たときに、より作品の持つ魅力や力強さを実感できる。色彩や筆遣いなど、ゴッホの息づかいを体感することで強い印象を抱く人が多い。今回はゴッホの最大の個人収集家ヘレーネ・クレラー=ミュラーに焦点を当てているので、ゴッホの没後、いかに評価が高まっていったのかという点にも興味をもってもらえたのではないか」と東京都美術館の学芸員・大橋菜都子氏は言う。

「さらにゴッホには『日本に憧れていた』『日本の芸術から大きな影響を受けた』というエピソードもあります。たった10年というキャリアでこれほどの作品を残し、37歳で自ら命を絶ったという悲劇的な人生にも惹かれる方が多いように感じています」(東京都美術館学芸員・大橋菜都子氏、以下同)

コロナ禍により、美術館の運営にも当然ながら影響は出ている。今回のゴッホ展も、日時指定の予約制に加え、マスクの着用や検温、消毒、会話を控えるなど、お客さんにも感染症対策に協力をしてもらいながら開催をしている状況だ。

最近ではインターネットでのバーチャル鑑賞なども可能になり、若年層の美術館離れが進んでいる側面もある。でも、展覧会に足を運べば、130年以上前に実際にゴッホが描いた作品と出合うことができる。本物の持つ力を全身で体感することができる。「自宅でPCから、電車でスマホから、作品を見る体験とは異なる体験になるはず」と大橋氏。

「会場は壁の色や照明にもこだわり、鑑賞環境を整えています。美術館という少し日常から離れた場で作品と向き合う時間は、デジタルな環境で作品を見るのとは大きく異なる体験になるはずです。“本物”の美術品たちを皆さんに体感してほしい…。そんな想いがあり、コロナ禍ではありますが、海外から作品をお借りし、日時指定予約制を導入しながら運営しています。今後もできるだけ”本物”をご覧いただけるよう展覧会を開催していきます」

ORICON NEWSより転用


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