集団免疫獲得の可能性も? インド首都、コロナ抗体保有率97%朝日新聞デジタル
- 国際
- 2021年10月30日
インドの首都ニューデリーで、新型コロナウイルスの抗体保有率が97%にのぼったことが、地元政府の調査でわかった。今年4~5月にはインド全土で1日に40万人以上の感染者を出したが、その後激減した。集団免疫に近い状態を獲得した可能性がある。
調査は首都で9月、2万8千人を対象に実施した。1月の前回の調査では約56%だったが、急激に増えた。ワクチンを接種していない人でも90%が抗体を保有していることがわかり、地元政府は感染によるものが大きい可能性があるとしている。集団免疫を獲得したかどうかは「科学者が判断する」とした。
ただ、抗体が新しい変異ウイルスに効果があるかや、感染を防ぐために必要な抗体量をいつまで維持するかは不明だ。
首都の人口は、約3千万人。今年4月に1日あたり最多の2万8千人の感染者を出した際には、ロックダウンを実施した。現在は、1日に50人以下の水準まで減っている。
11月には、ヒンドゥー教の大祭があり、再び感染が拡大する懸念もある。地元政府はマスクの着用を続けるなど、基本対策の徹底を呼びかけている。
朝日新聞社より転用
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