南北通信線が再開=正恩氏演説受け、2カ月ぶり
- 国際
- 2021年10月4日
【ソウル時事】韓国統一省などによると、北朝鮮との南北通信線を利用した連絡が4日午前9時(日本時間同)、再開した。北朝鮮の朝鮮中央通信は同日早朝の報道で、通信線再開を予告していた。南北通信線の復旧は2カ月ぶり。金正恩朝鮮労働党総書記は9月29日の最高人民会議(国会に相当)の演説で、断絶状態の南北通信線を今月初めに復旧する考えを示していた。
統一省は「朝鮮半島情勢の安定と南北関係の復元のための土台が整えられた」と評価し、南北対話の早期再開につながることに期待を示した。
北朝鮮は昨年6月に板門店の連絡チャンネルや軍当局間の通信線を一方的に遮断。今年7月に南北首脳の合意で一時的に再開したものの、北朝鮮側が8月の米韓合同軍事演習に強く反発し、連絡に応じていなかった。
4日の朝鮮中央通信は「南朝鮮(韓国)当局は、北南通信連絡線再稼働の意味を深く刻み、北南関係を収拾して今後の明るい前途を開く上で先決すべき重要課題を解決するために積極的に努力すべきだ」と要求した。
時事通信より転用
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