ファイザー有効率8割に低下か 2回目接種の4カ月後以降
- 政治・経済
- 2021年7月29日
米製薬大手ファイザー社は28日、独ビオンテック社と共同開発した新型コロナウイルスワクチンの有効率が2回目の接種から1週間~2カ月後に96・2%でピークを迎え、4~6カ月後には83・7%に下がったとの研究結果を発表した。重症化を防止する効果は半年後も高水準だった。同社は効果を持続させるための3回目の追加接種の必要性を含めて「さらに追跡調査を進める必要がある」としている。
研究結果は査読などを経ていない暫定的なもの。2020年7月~21年3月に米独など6カ国で4万人以上を対象に実施した追跡調査に基づく。
ワクチンの有効率は「1回目の接種~10日後」の期間には18・2%にとどまったが、「11日後~2回目の接種」に91・7%と急上昇。「2回目の接種から1週間~2カ月後」には96・2%まで上がった。しかし、「2回目の接種から2~4カ月後」には90・1%、「4~6カ月後」には83・7%と徐々に下がっていた。一方、重症化防止の有効率は、2回目の接種から6カ月が経過しても96・7%と高水準のままだった。
ファイザー社は「3回目の追加接種によって抗体の量が数倍以上に増える」との別の初期的な研究結果も公表している。米政府は「現時点で追加接種は必要ない」との立場だが、その必要性について継続的に検討している。
毎日新聞
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