聴取した男性から覚醒剤を譲り受ける…懲戒免職の巡査長「興味本位と仕事のストレス解消」
薬物捜査で聴取した男性から覚醒剤を譲り受け、使用したとして、広島県警は18日、県警機動捜査隊東部分駐隊の巡査長岡田悠容疑者(35)(麻薬特例法違反容疑で逮捕)を懲戒免職処分にした。岡田容疑者は「興味本位と日頃の仕事のストレス解消でやった」と認めている。県警は監督責任を問い、上司8人を本部長注意などとした。
発表では、岡田容疑者は2019年4月~昨年11月、複数回、男性から覚醒剤を有償で譲り受け、使用したとされる。岡田容疑者の体内から微量の覚醒剤成分が検出され、県警は覚醒剤取締法違反容疑で捜査したが、証拠が不十分だったとして、逮捕・書類送検を見送った。
岡田容疑者は17年、薬物事件の捜査で男性を取り調べ、その後、個人的に連絡を取るようになったという。県警は捜査情報の漏洩(ろうえい)はなかったとしている。
岡田容疑者は今年5月、男性から規制薬物を受け取ったとして逮捕されたが、地検は18日、不起訴とした。地検は理由について「送致事実を認定する十分な証拠がなかった」としている。
瀬良芳紀・首席監察官は「警察官としてあるまじき行為で誠に遺憾。信頼回復に努める」とコメントした。
読売新聞より転用
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