2014年に主要20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれた際、ライトアップされたブリスベン市内
 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は10日にあった理事会後の記者会見で、2032年に開催される夏季五輪・パラリンピックの開催候補都市として、オーストラリアのブリスベンに一本化し、7月21日に東京であるIOC総会に提案することを明らかにした。IOC委員による投票で最終決定する。決定すれば、オーストラリアでの開催は、1956年のメルボルン、2000年のシドニーに続いて3回目となる。

ブリスベンに関しては、IOC将来開催地夏季委員会が2月、32年大会の開催候補都市に選び、事実上の最終審査に入っていた。

夏季五輪の開催都市は2021年が東京、24年パリ、28年米ロサンゼルスが決まっている。五輪開催地は従来、原則7年前に決めていたが、招致熱の冷え込みなどを受け、選定手続きを変更。19年の総会で、前倒しを含め柔軟な選考ができるようにした。(ロンドン=遠田寛生)

朝日新聞より転用