原田初出場初V マスターズチャンピオン 【下関】
- スポーツ
- 2021年4月26日
下関ボートのプレミアムG1「第22回マスターズチャンピオン」は25日、最終12Rで優勝戦を行い、3号艇の原田幸哉(45)=長崎=がトップSからまくり差して優勝。このタイトルの最年少V記録を更新し、来年3月のSGクラシック(大村)の出場を決めた。原田は今年初Vで、下関では2017年の周年記念以来7回目の優勝。G1通算は17V。午前中からホーム追い風が強く3Rから安定板を使用、優勝戦も装着した状態だったが、機力は変わらずトップ級で、そのパワーを存分に生かした。2着には太田和美。3着は西島義則との接戦を制した金子龍介が入った。6日間の総売り上げは103億977万9100円で、目標の100億円を上回った。
■ヒーロー
優勝戦メンバーでも機力で目立っていた原田幸哉が、鮮やかなまくり差しでマスターズC最年少優勝を決めた。「素直にうれしすぎますね。最高の状態で行けた。安定板が付いても他艇より良くて、今日が一番仕上がっていた」。手にした14号機は初下ろしの村田浩司の時から上位級の動きで、素性はAランク。それをさらにパワーアップして優勝に結び付けた。
その機力とともに優勝の原動力となったのは、持ち前のS力。予選6走は全てトップS。準優もインから逃げ切ったが「Sはちょっと慎重になった」と、ハナを切るレースではなかった。だが「反省して優勝戦に臨みたい」とのコメント通り、優勝戦は3コースからコンマ11のトップS。「今日はSが難しくてイメージが湧かなかったけど、それ以上に良いのが行けた」。機力にS力、そして1Mの冷静なさばきでファンの信頼に応えた。
「新鋭王座を制したのも3号艇だった。そして今回も3号艇。あれから20年ぐらいですね」と、若手として輝いていた時代を振り返る。そして「まだ、10年でも20年でもファンに走る姿を見せられるように頑張ります」。今後も記念戦線での活躍が期待できるが、特に意識しているのは来年3月に地元・大村で開催されるSGクラシック。「権利が取れたことはむちゃくちゃうれしい」。地元の顔としてどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。 (土居恒明)
コメントする