フジモリ元大統領の長女起訴 ペルー大統領選に出馬予定
- 国際
- 2021年3月12日
南米ペルーの検察は11日、アルベルト・フジモリ元大統領の長女で、野党「フエルサ・ポプラル」党首のケイコ・フジモリ氏(45)を汚職の罪で起訴し、懲役30年10カ月を求刑した。現地メディアが報じた。ケイコ氏は今年4月に予定される大統領選に出馬を表明しており、「政治的な迫害」と主張している。
検察の発表などによると、ケイコ氏は自身が出馬し、決選投票で敗れた2011年と16年の大統領選で、資金調達のために、ブラジルの大手建設会社から違法な資金を受け取りながら、パーティーの経費を水増しするなどして資金洗浄した疑いがある。ケイコ氏のほか40人が司法妨害や虚偽申告で起訴された。
この捜査のため、ケイコ氏は18年11月に身柄を拘束され、約13カ月後の19年11月末に釈放された。その後、3度目となる大統領選への出馬を表明し、世論調査では、2位や3位につけている。
起訴を受け、ケイコ氏は11日、ツイッターに「私は迫害に立ち向かい、健康と経済の緊急事態を乗り越えられるように前進したい」と投稿した。ペルー大統領選は4月11日投開票予定。(サンパウロ=岡田玄)
コメントする