やっぱりダルビッシュはエグい(AP)© 中日スポーツ 提供 やっぱりダルビッシュはエグい(AP) 昨年12月にカブスからパドレスへトレード移籍したダルビッシュ有投手(34)は7日、アリゾナ州ピオリアで行われたロイヤルズとのオープン戦で、新天地デビュー先発。2イニング、28球で4奪三振など1安打無失点、無四球と完璧なスタートを切った。球団地元紙サンディエゴ・ユニオントリビューンが報じた。

「“ひきょうな96マイル(約154キロ)の直球”だった。そんな呼び方があるとすればの話だがね。うちの打者は、それなりに手こずっていたね」とは、ロイヤルズの敵将マシーニー監督の弁だ。同紙によれば、11球種を操るダルビッシュは、普段の試合はそのうち6種類前後を使用。あまりに変化球が多いため、打者が変化球待ちだったこの日は、敵将が“ひきょう”と称した直球で手玉に取った。

パドレスのティングラー監督は、ダルビッシュが2012~17年に在籍した古巣レンジャーズでGM補佐などを務めた経験がある。長年、間近で右腕を見てきた指揮官は「直球を決め球に使う日もあれば、カウントを取る球に使う日もある。引き出しの数が多いから、彼への対策を練るのは難しいんだ。毎回、違った引き出しを使える。進化し、打者の予測をどんどん超えていく姿を、これまでも見てきたよ」とあらためて舌を巻いた。

中日スポーツより転用