飲酒問題の山辺選手権辞退せず、当該10人出場含み
- スポーツ
- 2020年12月12日
31日開幕の全国高校サッカー選手権への初出場が決まっている奈良県立山辺(やまべ)高の2年生部員10人が寮内で飲酒していた問題を受け、当該関係者が11日、県庁で記者会見を開いた。
調査結果では8月に6人がウイスキーを、9月に10人が缶チューハイを飲んだという。初優勝した全国高校選手権奈良大会に出場した選手も含まれていた。9月以降は多くの情報提供がありながら高校側は本格的に調査せず、今月3日に実際に部員が飲酒している写真が示され、翌4日の聞き取り調査で10人が飲酒を認めた。
吉岡敏之校長は「今回の事案は(調査を厳密にしていない)私の認識の甘さによるもの」と指導責任を認めつつ「子どもたちの機会を奪ってはならないと思っている。飲酒の事案としっかり向き合ってもらいたい」と、全国高校選手権への出場は辞退せず、飲酒した10人は17日まで1週間の特別指導を受け、反省がみられた場合は出場を認めるという。吉岡校長は県から11日付で文書訓告がなされた。
吉田育弘教育長は「今回は学校としての責務を怠ったもので、県民の信頼を裏切る行為で申し訳ありませんでした」と謝罪した。
山辺高は民間組織のボスコヴィラサッカーアカデミーと提携。部員の全37人は同組織の管理下で寮生活をしている。内訳は3年生が8人、2年生は11人、1年生は18人。飲酒しなかった2年生は1人だけだった。
部の監督は元Jリーグ選手の興津大三氏が務めているが、別案件で6月からは公式戦で指揮をとっておらず、年末からの全国高校選手権を含めて現在は顧問の教諭が監督登録されている。
日刊スポーツより転用
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