診療所の減収幅、縮小基調 小児科・耳鼻科受診控えなお
- 政治・経済
- 2020年11月6日
日本医師会は5日、新型コロナウイルスの感染拡大によって経営が悪化している全国の診療所の7、8月の状況を発表した。5月が前年同月比16・5%減だった1施設あたりの医業収入は、7月が同6・8%減、8月は同4・9%減と落ち込み幅が縮小し、回復基調であることが明らかになった。
7月分は625診療所、8月分は493診療所が回答した。同時に公表された8月の診療科別の受診件数は、内科が前年同月比5・5%減の一方で、小児科は同30・6%減、耳鼻咽喉(いんこう)科は同16・9%減と大幅な落ち込みだった。新型コロナの感染を恐れる患者の受診控えがなお続いていることが裏付けられた。
日本医師会は、これまでの診療報酬や国の支援が「十分ではない」として、全体的な追加の支援に加え、小児科と耳鼻咽喉科への集中的な支援を求めた。(石川春菜)
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