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【巨人】リーグ2連覇 2年連続47度目…延長で引き分け、阪神も引き分け 少人数で胴上げ 原監督が宙に舞った


 

◆JERAセ・リーグ 巨人3―3ヤクルト=延長10回規定により引き分け=(30日・東京ドーム)

 巨人が2年連続47度目(1リーグ時代の9度含む)のリーグ優勝を決めた。30日の試合で阪神が引き分け、巨人も引き分けたためセ・リーグ制覇となった。

試合後、選手らは間隔を空けて円になり、中央部で複数名の手で原辰徳監督(62)が9度宙に舞った。胴上げをするスタッフらの手には、球団カラーのオレンジ色の手袋がはめられており、新型コロナウイルスの影響を受けた特別なシーズンを象徴するシーンとなった。

今季は新型コロナウイルスの影響で3か月遅れで開幕。過密日程も一丸で戦って頂点に立った。原辰徳監督(62)にとって監督通算9度目のリーグ優勝となり、川上哲治監督の11度に次ぎ球団単独2位となった。

新型コロナウイルスの影響で開幕が3か月延期。4か月前、プロ野球は史上初の無観客試合で始まった。前例のない特別なシーズンの開幕戦、6月19日の阪神戦(東京D)試合前セレモニーも新様式で行われた。

両チームの監督が、テレビなどで観戦するファンに向けてマイクを通してあいさつ。原監督は「2020年6月19日、プロ野球、開幕いたします。ファンの皆さま、全ての皆さまに感謝いたします。何より選手たち。こういう状況の中、コンディションを整え、元気に立つ姿に改めて敬意を表し健闘を祈ります。我々はプロとして胸と胸を突き合わせ、勝利を目指し、正々堂々と戦うことをここに誓います。巨人軍監督、原辰徳」と決意を込めた。開幕投手の菅野が好投し、吉川尚が逆転2ラン。この試合で史上初の球団通算6000勝を達成した。

投手では菅野が開幕投手から開幕13連勝のプロ野球新記録を樹立。高卒2年目の戸郷も開幕ローテ入りしてここまで8勝と大きく成長した。リリーフでは経験豊富な高木、大竹、鍵谷、中川らに加え、サイドスローに転向して開花した大江、楽天からトレード移籍した高梨らが奮闘。鉄壁のブルペン陣がチームを支えた。

野手では開幕時は昨年と同様に2番・坂本、3番・丸、4番・岡本でスタートしたが、シーズン途中から3番・坂本、4番・岡本、5番・丸が定着。吉川尚、松原の1、2番コンビが躍動した。正捕手には大城が定着。ベテランの中島も復活し、楽天から開幕後にトレード移籍したウィーラーも存在感を示した。

原監督はコロナ禍のシーズンの過密日程、大型連戦を見越し、シーズン序盤から早めの選手交代、練習量のメリハリをつけるなどの対策でコンディション管理を徹底してきた。7月14日の広島戦(マツダ)で長嶋茂雄監督を超える監督通算1035勝目を挙げると、9月11日のヤクルト戦(東京D)で川上哲治氏の1066勝を超える1067勝目を挙げ、巨人監督史上単独トップに立った。

8月6日の阪神戦(甲子園)では、0―11と大量ビハインドの8回1死から内野手の増田大輝をリリーフ投手として起用。それも長いシーズンを見越し、救援投手の負担を少しでも減らすための最善策だった。

チームは勝負所の9月に19勝6敗1分けと圧倒的な強さを見せ、2位以下を突き放して首位独走。元木ヘッドコーチが虫垂炎による手術のため入院した時は、阿部慎之助2軍監督がヘッド代行としてベンチ入りしてカバーした。まさに1、2、3軍が一体となってつかんだ栄冠だった。

スポーツ報知

 

 

一言コメント
今年も巨人は強いね。


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