売上高過去最高の「出前館」、経費かさみ41億円の最終赤字
- 企業・経済
- 2020年10月16日
料理の宅配代行サービスを手掛ける「出前館」が15日発表した2020年8月期連結決算は、売上高が前期比54・6%増の103億円で、過去最高となった。新型コロナウイルスの影響で外出自粛やテレワークが広がり、加盟店数や宅配の注文数が大幅に増えた。
注文数は1・3倍の約3700万件で、宅配の代行手数料収入は前期の3億円から7倍超の23億円に急増した。加盟店数は1・6倍の約3・3万店となり、サービス利用料収入も1・5倍の57億円となった。
一方、自前で雇う配達員を増やしたほか、配達拠点の整備費や広告宣伝費もかさみ、営業利益は26億円の赤字(前期は3900万円の赤字)、最終利益は41億円の赤字(同1億円の赤字)と赤字幅が拡大した。
21年8月期も営業赤字を見込むが、この日公表した中期経営計画では、23年8月期に売上高を9倍の970億円に増やし、営業黒字に転換する目標を掲げた。
3月に資本提携した無料通信アプリ「LINE」(東京)との連携を強化するため、本社を12月に大阪市から東京都渋谷区に移転することも発表した。オンラインで記者会見した藤井英雄社長は「3年で加盟店10万店を達成したい」と述べた。
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これからが本当の勝負!?
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