第一生命の元営業職員、21人から19億円だまし取る…顧客に「高金利で運用」と持ちかけ
第一生命保険(東京)は2日、山口県周南市の事務所で働いていた80歳代の元営業職員の女性が、顧客に架空の金融取引を持ちかけ、金銭をだまし取ったと発表した。詐取は10年以上にわたるとみられ、少なくとも21人から計約19億円を集めたという。山口県警が詐欺容疑で捜査している。
同社の発表によると、元職員は西日本マーケット統括部徳山分室に在籍。顧客に「高金利が適用される『特別枠』で運用する」などと持ちかけ、1人あたり数百万~2億8000万円程度を不正に得ていた。金の一部は、「利息」と称して顧客に返していたという。
顧客からの問い合わせで発覚。同社は元職員を7月3日付で懲戒解雇とし、県警に告発した。同社は元職員の氏名や、不正を認めているかどうかについて「捜査中のため」などとして明らかにしていない。
同社は「警察の捜査に全面的に協力するとともに、全容解明に向け、調査や再発防止に取り組む」としている。被害に関する問い合わせは、第一生命コンタクトセンター(0120・157・640)へ。
一言コメント
80歳代の元営業職員というのがスゴイ。
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