中村医師殺害に関与か、1人拘束…アフガン大統領顧問「現在2人を追跡中」
- 国際
- 2020年7月23日
中村哲医師
【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンで昨年12月、民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」現地代表の中村哲医師(当時73歳)が殺害された事件で、アフガン政府のハムドラ・モヒブ大統領顧問(国家安全保障担当)は21日、事件に関わった疑いで容疑者1人を拘束したと明らかにした。
モヒブ氏は、事件が起きたアフガン東部ナンガルハル州で開かれた集会で、「我々の部隊が中村医師殺害に関連して1人を拘束した。捜査は続いており、現在2人を追跡中だ」と述べた。拘束した人物の詳細については語らなかった。
中村さんはアフガンで長年、井戸や農業用水路の整備に取り組んできた。事件は、車で農業支援に向かう途中に州都ジャララバードで発生。武装集団の襲撃で、中村さんのほか運転手ら5人も死亡した。現地では水利権を巡るトラブルがあった可能性が指摘されている。
ナンガルハル州の警察当局は事件後、容疑者5人を拘束したが、いずれも訴追には至っていない。現在は捜査をアフガン政府直轄の情報機関「国家治安局」が主導しており、進展が期待されている。
一言コメント
せめて全容を解明していただきたい。
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