ふくおかFG増収増益 経常損益は52億円赤字
- 企業・経済
- 2020年5月14日
ふくおかフィナンシャルグループ(FG)が13日に発表した令和2年3月期連結決算は、一般企業の売上高にあたる経常収益が前年同期比15・1%増の2831億円、最終利益が同114・2%増の1106億円と増収増益だった。昨年4月の十八銀行との経営統合に伴い、純資産額が買収額を上回る「負ののれん」を1174億円計上したため、大幅な増益となった。
ただ、新型コロナウイルス感染拡大による景気悪化を見越し信用コストを積み増すなどした結果、経常損益は52億円の赤字と、3年ぶりの経常赤字となった。傘下の福岡、熊本、親和、十八の4行合算の最終利益も信用コストに加え、10月に合併する親和、十八両行の店舗統合などにかかる費用を特別損失として計上したため、同95・7%減の27億円と大幅減だった。
令和3年3月期の連結業績予想では、経常損益が560億円の黒字に転じ、最終利益は同63・8%減の400億円と見込んだ。
柴戸隆成会長兼社長は記者会見で「信用コストは大きな引き当てをしたので、新型コロナのリスクへの手当はかなりできている」と述べた。一方で「今年度上期に収束し、下期から徐々に回復していくというシナリオを持っているが、感染の第2波がくるなどすれば様相は変わってくる」と説明した。
一言コメント
次の決算は読みづらいところだ。
コメントする