3人を贈収賄容疑で再逮捕…高知・奈半利町、ふるさと納税巡る汚職は初
- 事件・事故
- 2020年3月14日
(なはり)町のふるさと納税を巡る事件で、県警は13日、返礼品業者から179万円の賄賂を受け取ったとして、町地方創生課課長補佐柏木雄太(41)、同課長・森岡克博(45)両容疑者を受託収賄容疑で、業者を贈賄容疑で再逮捕した。県警は町でふるさと納税の実務を取り仕切っていた柏木容疑者が事件を主導したとみている。ふるさと納税を巡る汚職事件は初めて。
業者は、水産加工会社「通成(みちなり)水産」社長・松村通成容疑者(30)。発表では、柏木、森岡両容疑者は2018年6月、返礼品の選定で、松村容疑者が「アーモンド小魚」を扱えるよう便宜を図り、同年9月~19年2月に計179万円の賄賂を受け取った疑い。県警は認否を明らかにしていない。
関係者によると、アーモンド小魚はもともと他自治体が扱っていた人気返礼品で、同町でも人気を集めた。5000円の寄付に対する返礼品で、松村容疑者が独占的に扱い、仕入れから出荷まで全て別業者に委託。自社では何もせず1箱あたり200円の利益が出る仕組みになっていた。
松村容疑者の会社は同町で返礼品を扱うは全業者中売り上げトップで、柏木容疑者に日頃から「1品でも多く返礼品を扱わせてほしい」と頼んでいたという。
179万円は森岡容疑者の長男名義の口座に振り込まれていた。森岡容疑者は当時別の課で職務権限はなかったが、県警は森岡容疑者が金を引き出していることを確認。柏木容疑者との共謀があったと判断した。
県警は、柏木容疑者が、森岡容疑者が次の上司になると考え、恩を売る狙いだったとみている。
県警は今月3日、3人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑などで逮捕。高知地検は13日、起訴した。
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地方創生を食い物にするとは…
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