ハメネイ師「米に平手打ち」 強気姿勢、本音は衝突回避か イラン
- 国際
- 2020年1月9日
【ベイルート時事】イランの最高指導者ハメネイ師は8日、首都テヘランで演説し、同日未明に行われたイラク国内の駐留米軍基地などへの弾道ミサイル攻撃について「米国に平手打ちを浴びせた」と述べ、強気の姿勢を示した。
さらに「地域での米国の扇動的なプレゼンスを終わらせることが重要だ」と主張し、中東からの米軍全面撤退を求めて対決を続ける方針を改めて強調した。
イランでは、国内で英雄視されていた革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官が米軍に殺害されたことを受け、対米報復を求める声が今後もやまない可能性が高い。イラン側は、今回の攻撃を「国連憲章に基づく自衛権の行使で、釣り合いの取れた措置だった」(ザリフ外相)と正当化している。
ただ、軍事力で勝る米国との本格的な武力衝突を回避したいのが本音とみられ、挑発と抑制のバランスを見極めながら今後の対応策を慎重に模索していくとみられる。
一言コメント
新年早々イヤな雰囲気になってきた。
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