北朝鮮漁船衝突 映像公開へ 与野党要求受け方針転換
- 政治・経済
- 2019年10月12日
菅義偉官房長官は11日の記者会見で、石川県・能登半島沖の日本海の排他的経済水域(EEZ)内で7日に水産庁の漁業取り締まり船と北朝鮮の漁船が衝突した事案について、水産庁が撮影した衝突時の映像を公開する方針を明らかにした。政府は当初、公開に否定的だったが、与野党から公開を求める声が高まり、方針を転換した。政府高官によると、近く公開する見通しという。
菅氏は「衝突の現場を撮影した映像を公表する方向で、公表の時期や内容を検討している」と語った。映像を撮影した水産庁や捜査のために映像の提供を受けた海上保安庁が、公開の方法を最終調整している。
映像を公開した場合、北朝鮮が一部を切り取って「日本側の不当な取り締まり」と主張する可能性がある。このため政府内では公開に慎重意見があり、西村明宏官房副長官も9日の記者会見で「捜査への影響もあり、公表は想定していない」と説明していた。
しかし、与野党からは「漁船側に原因があるとの動かぬ証拠を公表すべきだ」との声が強く出ている。これらを踏まえて映像を分析した結果、「『漁船が急旋回したために衝突した』とする日本側の主張は揺るがない」(政府関係者)と判断した。
一言コメント
自信があるのなら公開してもらいたい。
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