ノーベル文学賞にポーランドとオーストリアの作家 2年分発表
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- 2019年10月11日
スウェーデン・アカデミーは10日、2018年のノーベル文学賞をポーランド人作家のオルガ・トカルチュクさん(57)に、19年の同賞をオーストリア人作家のペーター・ハントケさん(76)に授与すると発表した。授賞式は12月10日、ストックホルムで行われる。賞金は各900万スウェーデンクローナ(約9800万円)。
同賞は18年、アカデミーメンバーの夫による性的暴行疑惑などのスキャンダル発覚で、同年分の選考を今年に先送りしていた。
ノーベル文学賞の選考は2年前、選考主体のスウェーデン・アカデミーをめぐるスキャンダルが発覚したことで見直しを迫られた。アカデミーのメンバーの夫による性的暴行や不透明な資金の流れ、選考に関わる情報漏えいといった疑惑が浮上。当時の事務局長らが辞任し、アカデミーは「信頼を回復する必要がある」として18年の選考を見送り、今年の受賞者との同時発表を決めた。
アカデミーは定員18人で、スウェーデン人の作家や歴史家、言語学者などから成る。終身制のため事実上の欠員が生じやすかったのを改め、辞任できるようにした。その結果、17年のメンバーのうち7人が辞任し、新たに事務局長となった文学史家マッツ・マルム氏ら計3人が加わった。残りの4人は20年の選考から参加することになる。
過去の受賞者や各国の文学者団体から寄せられた推薦者をもとに候補を絞り込む作業は、アカデミー内の小委員会が毎年5月までに進める。従来はアカデミーメンバー4人のみだった小委員会も改革され、今回から外部有識者5人が入り、計9人で行われた。夏までに候補が2年分で計8人に絞られたことが報じられていた。
一言コメント
ハルキストにとっては今年も残念だった…
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